机ひとつ…
「なあなあ。」
え??っと思って声をかけられた方を見てみる。
なんか見たことある顔のような気がする…
「なんですか?」
「…お前ってもしかして前嶋?」
やっぱ、知り合いっぽいな。でも、なかなか名前が出てこない。
「そうだけど…」
「俺、中学で途中まで一緒だった堀内義輝。覚えてる?」
あの、堀内君!?だいぶ印象が変わったな〜。
「覚えてる!!すっごく印象変わったね。ビックリしたよ〜。」
あの頃の堀内君は、元気でバリバリ部活男子!!ってイメージだったけど、
今では爽やか系のお兄さんになっている。
「だろうな〜。転校してからは、部活を運動部から文化部に変えたからな。」
「そうだったんだ。なんで??」
「向こうの学校ハンドボール部無くってさ、仕方なく吹奏楽部に入った。
もともとホルンはやった事あったし。」
「そっか。じゃあ、今は部活どうしてるの?」
「ハンドボール部。ブランクあるけど、感覚は思い出せてるから問題なかった。」
「すごいね。」
「まあな〜」
新学期早々、こんな事があるとは…
「席つけー。HRするぞー。」
カト先だ!!もしかして、担任?
「まずは、俺の挨拶な。今年1年、お前らの担任の加藤だ。
今年は進路のこともあるから、ビシバシ行くぞー。」
まいったな〜。でも、カト先の指導って結構人気あるんだよね。ラッキーかも。
「今日はもう式も終わってるから、やること無いし解散でいいぞー。」
でも、普段はすっごくユル〜いって聞いたけど、本当かも。
「彩乃〜、帰るか。」
「そうだね。」
「そういえば、さっき話してた男子は?」
よく見てたな。
「中学のときのクラスメイト。途中で転校しちゃったけどね。」
「それで、今日お互いに出会ったわけか。」
「そんなとこ〜。」
本当にビックリしたな〜。まさか、こんなトコで再会するとは…
「そういえば明日、席替えするってよ。」
「そうなんだ。早いね。」
「そんなことないでしょ。出会いに恵まれるといいね。」
「うん。そうだね。」
香奈美も近くにいて欲しいな…
「じゃあ、また明日!!」
「うん。明日ね〜。」
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