紫陽花ロマンスのレビュー一覧
雨の日の出会い 雨の日にだけ出会うことができる 気になるあの人 優しい雨が 傷を癒しに変えていく 素敵な雨物語 これを読めば 少しだけ雨が好きになるかも
「君の知らない空」スピンオフ作品。君空を読んでいたので、より楽しむことができました。 だれかと別れるとか、捨てるとか、捨てられるとか。 それってものすごく精神力をけずられるし、そのあともずっと残る。けずられてしまったものは、もう元には戻らない。 シングルマザーとしてせいいっぱい頑張っている主人公に、さらにその傷をえぐるような出来事。読んでいて、ものすごく悔しい。でもある、こういうこと。醜い気持ちが生まれてしまう瞬間。自分が劣っているんだって、嘆いてしまう時。 そういうとき、そばで手をにぎって、君には魅力があるんだよって、教えてくれる人の存在。きっと、涙が出るほどうれしくて、あたたかい。 けずられたから、お終いなんかじゃない。けずられた部分は、優しさや暖かさで埋めていくことができるから。 雨が少し好きになれる、素敵なお話をありがとうございました。
主人公の美空と桂一のラブストーリーがこの話の大きな要になっていますが、その他の、美空のシングルマザーの生活や、家族の情景も丁寧に描かれていて、すんなりと入り込めました。 雨の日の情景も美しくて、嫌いだった雨の日が好きになれそうです。 以前から気になってた作品なので、やっと完読出来て嬉しいです。 他の作品も読んでみようと思います! これからの作者様のご活躍も期待しています!
彼と会う日はいつも雨。 けれど、それは新しい恋が始まるきっかけでした。 離婚の経験があるだけに、なかなか男性を信じられず、自分の気持ちにも素直になれない主人公の美空。 そんな彼女に、何の下心もなく、優しく温かな心で接してくれる桂一。 二人がゆっくり近付いていく過程はとても自然で、キーワードとなる雨や紫陽花が素敵な雰囲気を醸し出してくれていました。 雨上がりに優しい日差しでしっとりと輝く紫陽花のような、とても穏やかで綺麗な作品。オススメです!