~青い春~
「な、なにがあったかわかりませんが、私で良ければ、好きにしてください……アトラスの悠斗さん」
絋佳は蚊の鳴くような声でそう言った。
その言葉に悠斗は我に返ったのか、絋佳の手首を掴んでいた力を緩めた。
そして、絋佳の額にそっと唇を押し当ててからベッドの端に座った。
「ごめん……俺、どうかしてたわ。巻込んでしまったな」
初めての男性からのキスに困惑していた絋佳は、何も言えずドキドキを抑えながらも乱れた制服を直していた。