春のバス停と大先輩
入院中は、何も食べさせてもらえず、栄養注入の為の点滴を腕にさしていたわ。
何にもすることがなくて、病院の真っ白なベッドで、ぼー--…っと過ごしてるうちに、私は心まで白けてきたようだったの。
その白はひどく空しい色でねぇ…。
百合や夫はほとんど毎日お見舞いに来てくれていたわ。
それでも私の心は白かったの。
変よね。
百合が生まれたときは、白百合がとてもきれいだと思ったのに、入院してからは病院の白さが私の心を空虚なものにしていたのよ。
何にもすることがなくて、病院の真っ白なベッドで、ぼー--…っと過ごしてるうちに、私は心まで白けてきたようだったの。
その白はひどく空しい色でねぇ…。
百合や夫はほとんど毎日お見舞いに来てくれていたわ。
それでも私の心は白かったの。
変よね。
百合が生まれたときは、白百合がとてもきれいだと思ったのに、入院してからは病院の白さが私の心を空虚なものにしていたのよ。