神魔妖幻想曲 ー 斬呪 ー
*
「………と、いうわけです」
一通り話し終えたリーシャは一息つき、目の前のソファーに座る黒づくめを見つめる。
見るからに怪しいその子供は、フードのせいで目が隠れてしまっている。
ちらちらと見える髪色は黒。唯一日本人だということを主張していた。
「深紅の雪(クリムゾン)、ねえ……」
「おまけに流行り病もあるんだって?しかも原因不明……。不思議だね~」
壁に寄りかかるユウヤと、その隣で髪の手入れをしているナルミ。
あまりやる気が見られない。
その様子に『こんな人たちに頼んで大丈夫なのか』と不安になるリーシャだったが、目の前に佇む黒づくめがつと口を開いた。
「………あんたの目的はなんだ」
「え?」
「他にまだ言ってねえ事、あんじゃねえのかよ」
女の子にしては低く、男の子にしては高いその声に性別が特定できない。
しかし黒づくめが少し顔を上げてリーシャを睨むようにして見つめる顔は、以外と整っていた。
「………と、いうわけです」
一通り話し終えたリーシャは一息つき、目の前のソファーに座る黒づくめを見つめる。
見るからに怪しいその子供は、フードのせいで目が隠れてしまっている。
ちらちらと見える髪色は黒。唯一日本人だということを主張していた。
「深紅の雪(クリムゾン)、ねえ……」
「おまけに流行り病もあるんだって?しかも原因不明……。不思議だね~」
壁に寄りかかるユウヤと、その隣で髪の手入れをしているナルミ。
あまりやる気が見られない。
その様子に『こんな人たちに頼んで大丈夫なのか』と不安になるリーシャだったが、目の前に佇む黒づくめがつと口を開いた。
「………あんたの目的はなんだ」
「え?」
「他にまだ言ってねえ事、あんじゃねえのかよ」
女の子にしては低く、男の子にしては高いその声に性別が特定できない。
しかし黒づくめが少し顔を上げてリーシャを睨むようにして見つめる顔は、以外と整っていた。