偽善的マンネリズム
この歳になると、社会で生きる処世術とか穏便に済ますことが当たり前になる。
後輩のミスをカバーしているところに、上司からは期限ギリギリの面倒な案件を押しつけられて残業時間がまた嵩む。
午前様で必死に片づけても、次の日から週末までそれが幾度と繰り返されるのだ。
どんなに頑張っていようとも、数字と結果重視の総務や経理からは残業時間と経費のお小言が待っている。
ネチネチ言うならいっそサービス残業にしてくれ!と思うこともあるが、それは会社と私の双方に都合が悪いので絶対に言わない。
疲れきった週末には、その週の不足分まで睡眠をキッチリ取るのがお決まり。
それから清潔感モットーの通勤服を調達すれば同じようなものをゲットしているし。
割とヘアには気遣っているのに、長い髪をバッサリ切る勇気もなくて変化に乏しい。
もちろんお遊びや旅行だって楽しんでる。それなりに恋愛だってしてきたつもり。
仕事に重きを置けば当然プライベートの方を縮小する外ない。こうして年々、働くほどに矛盾ばかりが募っていく。