color ~蒼の色~
春になれば、私も高校生。
きっと特進クラスにいく総二郎とは、今までみたいには会えないかもしれない。
だけど、同じ学校に行ける。
それだけで私はとても心強かった。
「総二郎、部活入る?」
「入るねぇ」
「何部?やっぱ空手?」
「まさか!ボクは帰宅部のホープですヨ!!」
「……………………」
一緒に帰ったりできるかな。
また、一緒に宿題したりできるかな。
期待と不安――…。
でも私も、変わろうと思った。
「友達、できるかな…」
「あれま、珍しいこと言うね~」
私、変わりたい。
いろいろあったけど、きっとこれからだっていろいろあるんだけど。
強くなりたい。
「総二郎に頼ってばっかも、できなくなるから」
「…………ふーん」
「強くなりたい」
「そっか。大丈夫だろ、蒼なら」
“その言葉を口に出して言えるんだから”
そう言って、総二郎は笑った。
私たちは、もうすぐ高校生。
ゆっくり、ゆっくり大人に近づいていくんだ。
強くなろう、私も。
総二郎の背中を追い続けるんじゃなく、いつか肩を並べて歩けるように―…。
きっと特進クラスにいく総二郎とは、今までみたいには会えないかもしれない。
だけど、同じ学校に行ける。
それだけで私はとても心強かった。
「総二郎、部活入る?」
「入るねぇ」
「何部?やっぱ空手?」
「まさか!ボクは帰宅部のホープですヨ!!」
「……………………」
一緒に帰ったりできるかな。
また、一緒に宿題したりできるかな。
期待と不安――…。
でも私も、変わろうと思った。
「友達、できるかな…」
「あれま、珍しいこと言うね~」
私、変わりたい。
いろいろあったけど、きっとこれからだっていろいろあるんだけど。
強くなりたい。
「総二郎に頼ってばっかも、できなくなるから」
「…………ふーん」
「強くなりたい」
「そっか。大丈夫だろ、蒼なら」
“その言葉を口に出して言えるんだから”
そう言って、総二郎は笑った。
私たちは、もうすぐ高校生。
ゆっくり、ゆっくり大人に近づいていくんだ。
強くなろう、私も。
総二郎の背中を追い続けるんじゃなく、いつか肩を並べて歩けるように―…。