color ~蒼の色~
眼鏡が総二郎から離れたとき、暗くてもはっきりわかる至近距離で総二郎は笑った。
「よく出来ました」
初めて触れた、唇と唇。
軽く触れて、すぐ離れて。
今度はまた、音を立てて触れて。
何度も何度も――――――。
夢なんかじゃない。
総二郎、総二郎。
「―――――――すき…」
「うん」
「大好きなの、総二郎…」
「うん」
まるで消えてしまいそうな私の声を、吸い取るかのように、何度も何度も私にキスをした。
「何回でも言って。もっと俺に、色んな蒼の色、見せて」
好き。
大好きだよ、総二郎。
ねぇ、どうかこのまま私の好きを全部奪って。
貴方がもっと、私色に染まればいいと願ってしまうの。
一度、0センチの距離を知ってしまえば、もう後には戻れない。
抱きしめられ、何度も口付け、その背中に腕を回した私は、この時間がずっと、永遠に続いてほしい――――――――。
そう願わずにはいられなかった。
一番の友達から、大好きな人へ。
どうか、私の色に染まって――――――――。
どうか、私を貴方の色に染めて――――――――。
「よく出来ました」
初めて触れた、唇と唇。
軽く触れて、すぐ離れて。
今度はまた、音を立てて触れて。
何度も何度も――――――。
夢なんかじゃない。
総二郎、総二郎。
「―――――――すき…」
「うん」
「大好きなの、総二郎…」
「うん」
まるで消えてしまいそうな私の声を、吸い取るかのように、何度も何度も私にキスをした。
「何回でも言って。もっと俺に、色んな蒼の色、見せて」
好き。
大好きだよ、総二郎。
ねぇ、どうかこのまま私の好きを全部奪って。
貴方がもっと、私色に染まればいいと願ってしまうの。
一度、0センチの距離を知ってしまえば、もう後には戻れない。
抱きしめられ、何度も口付け、その背中に腕を回した私は、この時間がずっと、永遠に続いてほしい――――――――。
そう願わずにはいられなかった。
一番の友達から、大好きな人へ。
どうか、私の色に染まって――――――――。
どうか、私を貴方の色に染めて――――――――。