愛しい人
彼の首に抱きつき また泣いた



もしかしたら 彼も泣いていたのかもしれない
肩が震えてた



私の肩に 顔を隠し
しばらく何も言わなかった




何分経っただろう




「優香?」



彼が顔を上げた




「お願いがあるんだ」



私は彼を離し 顔を見た




「何?」




彼は 言いずらそうに 視線を反らした




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