ロックンロールバンド

「あんたらの曲は知ってるよ。舟唄とサティスファクションとスィートリトルシックスティーンだろう。

なんだよこりゃ懐かしの曲なの?サティスファクションは、知ってるよ。

船唄って演歌じゃん。スィートリトルシックスティーンってベンチャーズとかかな?」


うん?サティスファクションは、アイキャンゲッツノーサティスファクションだろう?


サティスファクションだけじゃ意味が違うじゃないかと俺は、ひねくれた頭で考えた。


それと、スィートリトルシックスティーンは、俺が間違えてるのか?ベンチャーズじゃないだろう?チャックベリーだろう?


まぁ良いか。


ロックンロールを今日はやるってのにラルクとエービーシーをロックンロールに入れてる奴と話しても仕方ないじゃないか。


そのうちジャステンビーバーもロックンロールだとか言い出したら困るので無視した。


「ふざてんのかよ!おっさん船唄はねえよ。」


俺が無視した事をびびったと勘違いした男は更に調子に乗って言ってくる。


「舟唄は日本のソウルミュージックだし、アレンジしてロックンロールにしてるんだよ。」


金川が、落ち着いた声で答えた。

< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop