ココロ灰色ミライ虹色
家に帰ったら、お母さんがびっくりした顔をしていた。
「あんた、今日部活は?」
仲間はずれにされて帰ってきた・・・とは言えなかった。
お母さんは、厳しくてそんなことがあっても堂々として来いと絶対に言うと思った。
もう、しばらく部活に行く気分ではない。
それに、部活で仲間外れにされたなんて口が裂けても言えなかった。
「今日は、顧問の用事でなくなったから帰ってきたー。」
私は、笑顔で嘘をついた。
変な心配はかけたくなかったからだ。
「へぇ~良かったね。一葉ちゃん達と帰ったの?」
お母さんは、触れて欲しくないとこを触れてくる。
何も知らないからしょうがないことだけど、私は涙が出そうでしょうがない。
「まぁね、じゃあ勉強するねー。」
私は、また嘘をついて自分の部屋に入った。
そして、また泣いた。