君の笑顔と青空と
尋問みたいで、森口が気の毒に見える。
「清楚で照れ屋な子」
「照れ屋かぁ~」
「やっぱ石原さん狙いか椿!」
「へぇ……」
美紗、増井、景谷が茶々を入れる中、私は言葉を失い、梨子は何も言わなくなった。
どうして言葉が見つからなかったのかは分からないけれど、私の胸の奥が締め付けられたような気がした。
ちらりと梨子を盗み見た。
梨子は俯いたまま目を丸くしている。何かに驚いているようで。
「……梨子?」
「へ?」
「どしたん?」