君の笑顔と青空と
「森口、今日は寝よ?夜遅いし」
森口のくせだ。
機嫌が悪いときも落ち込んでるときも、いつも以上に明るく振る舞ってくる。
もしかしたら、また何か悩みがあるのかも。
『あ、悪い。眠かった?』
「え……ああ、うん!めっちゃ眠いねん!じゃあ明日ねっ」
『おう、おやすみ』
「おやすみっ」
何で私が焦ってんだろ……。
森口が心配だから、とはとても言えなかった。
突然恥ずかしくなって、ベッドに顔を埋めて布団を深く被る。
……森口の好きな子、かぁ。
「え?て私、何考えてんやろ。あぁーもう寝よ!!」
首を強く横に振って目を瞑る。
すると驚くぐらい早くに眠気はやってきて、意識が遠退いていった。