君の笑顔と青空と
正門の所まで来ると、1人の女の子が正門横に立っていた。
あの子って確か……。
「あ、景谷君!森口君!お疲れ様っ」
ポニーテールに髪を結ったこの子は、竹本静香さん。
サッカー部のマネージャーで大人しい女の子。
異性が苦手だって聞いたこともあったっけ。
「お疲れー」
「お疲れ様、明日も頑張ってね」
少しだけ微笑んで言った景谷に、竹本さんは本当に嬉しそうな笑顔で「はい!」と言った。
竹本さん、笑顔になるとあんなに可愛いんだ。
いつもと違う女の子らしさに、少しだけ憧れを感じたのはどうしてだろう……。