君の笑顔と青空と



「……安心した」


「え?」


「景谷は人間じゃないかもってめっちゃ思ったもん。普通の人間なんやなって」



フフっと笑うと、景谷はばつの悪そうな顔をする。



「普通の人間やし。俺やて悩みはあるし努力してるから。作倉と変わらへんよ」



私と一緒。


何だか、景谷の新しい顔を知られた気がした。


いつも一緒にいても、知らないことなんてたくさんあるんだ。




もう一度、色とりどりの花たちに水をやると、小さくて綺麗な虹が花たちを囲うようにできていた。



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