君の笑顔と青空と
一方、美紗は男子のように襟足が短く、性格はサバサバとした優しい女の子。
男友達も多い彼女は、顔立ちこそ女子らしいながら女子たちにモテる。
私にとっては、頼りになるお姉さんというところかな。
そして、私と森口含むこの6人は中学の入学式当時に知り合い仲良くなったメンバーであり、いつも行動を共にしている。
いわばいつもの面子。
「びっくりやんなぁ。増井いきなり髪切ってくるねんもん」
梨子の言葉に増井はケラケラ笑い、森口は似合わねーと顔を歪ませている。
「どや!イメチェンやでっ」
「わたしは前のが好きやった」
そう言った美紗はどこかツーンと尖った針のようで。
「ええよ別に。お前の意見なんか聞いてへん!」
「勝手に言うとれアホっ」