永遠の幸せを
お父さんの議員室に入り、応接セットに座らされる。



「…一体なんなんだ?」



何も知らないお父さんは…首を傾げながら私たちの元にやって来る。



「…尊君の見合いを断ったそうだな。原因は隣の男か?美紅」


「初めまして…東亜医科大付属病院に勤務する小児科医の諏訪部圭吾と申します」



「医者なのか・・・ふーん」


お父さんはマックスに不機嫌だった。



「…俺にわざわざ会いに来るなんて…大した度胸だ」



お父さんは圭吾に冷たい視線を向けながらも、ソファにどかっと腰を下ろした。


座った場所はちょうど圭吾の目の前。


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