永遠の幸せを
「俺は忙しい…単刀直入に用件を言ってくれ」



「捺…怒らないでね…」

お母さんが先にお父さんに忠告してくれた。



「…デキたのよ…捺」


哲さんが私たちよりも先に口を開いた。



「そうか…哲とうとうお前…永遠の乙女は止めて…男として子孫を残したか…いいコトだ…相手は??若いのか???」



「あたしじゃなくて…美紅ちゃんよ・・・」


「・・・」



お父さんの右頬が不自然に痙攣し始める。



「まさか…美紅お前…妊娠してるのか?」


「はい」



「俺はそんな風に育てた憶えはないぞ!!…美紅」


「育てたのは私よ…捺…貴方は仕事で忙しくて、ほとんど家にいなかったじゃない」


「…でも、俺だって…おむつ替えやミルクを飲ませたり…ベビーカーを押して散歩に行ったぞ」



赤ちゃんだった私にはお父さんに世話された記憶がない。




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