永遠の幸せを
お父さんが立ち上がって、私に手を振り上げた。



「美紅お前は何を考えているんだ!!」


叩かれるかと思ったけど、圭吾がお父さんの振り上げた右手首を掴んだ。



「お嬢様に手を上げないでください…悪いのはすべて俺です…俺の責任です!だから責任を取って…結婚します!!」


お父さんは右手を引っ込めた。



でも、端正な顔は怒りを滲ませて、瞳は圭吾を真っ直ぐに睨み付けている。




「…諏訪部と言ったな…医者のクセに…避妊の方法も知らないのか?」



「すいません…」



俺様の圭吾が私の為にお父さんに頭を下げた。


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