永遠の幸せを

お父さんはソファに腰を下ろして、秘書の沢さんの淹れたお茶を一気に飲んだ。



「孫が増えるんだから…喜ばしいコトでしょ？捺」


「そう簡単に喜べるか…今年の夏…もしかしたら…内閣が解散して総選挙になるかもしれないのに」




第３政党として存在するあかつき党。

議員の娘がデキ婚なんて世間体悪いもんね…



「…ゴメンなさい…お父さん…」



「…すぐにでも結婚式を挙げて入籍しろ・・・」



「でも、まだ私…会社にも…」


「会社？俺が尚貴に電話で言っておく…さっさとお前は退職しなさい」



「私だって…それなりにキャリアを積んで…責任のある仕事を…横暴でしょ？」



「…お前のせいだろ？俺はここで他の者の足を引っ張るコトはできないんだ！！
何としても議席を伸ばして…政界を牛耳りたい…」



「・・・」