永遠の幸せを
「承知しました…」



「圭…吾…?」



「沢…俺のスケジュールと他の者のスケジュールを調べてくれ」



「わかりました…」



私と圭吾は完全に置き去りにされてお父さんが結婚式と披露宴を仕切り始めた。



「すいません・・・桐生様…党首の樋口様に直接お会いして…お願いしたいコトがあります」



「…閣下に?」


お父さんの中では閣下と呼ばれている。

樋口党首は陰陽庁の庁官を務めた陰陽師。


30代後半でお父さんたちを束ねていた。

奥様は歴史に名前を残す安倍晴明の直系一族の当主・花奏(カナデ)様。


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