永遠の幸せを
彼は私を知っていた…



「別に貴方に興味はないわ。気になるだけよ!!言いなさいよ!!」


「…まぁ、急患入らなくて良かったよ…俺も忙しい身分でね…」


諏訪部さんは涼しげ態度で、ネクタイを締める。



私の頭には血が昇っている。熱くなってるのは私だけ。
何だかそれが…無性に腹が立つ。


「…そう怒るな…」



「怒らせてるのは貴方でしょ!」


諏訪部さんは小さな子供をあしらうように私を宥める。



「私は…」


「タイムアウト…」



彼は上着を着込み、胸ポケットから眼鏡を取り出して掛けた。


「じゃあ~俺は行く…金が払っておくから安心して…」



諏訪部さんは右手にブリーフケース。

左手をヒラヒラさせて部屋を出ていった。
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