永遠の幸せを
圭吾は私の肩をポンポン軽く叩き、一緒に部屋の奥へと戻っていく。




カーテンの開け放たれたガラスの窓の向うに見えるのは東京の夜景。




金銀財宝の入った大きな宝箱から零れ落ちた宝石が一面に散らばっていた。




「綺麗だね」



「ああ」



まだ、出会って3ヵ月の私たちは夫婦となった。



きっかけはどうであれ、この幸福なキモチが胸を熱くさせて瞼をジーンと焦がす。



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