永遠の幸せを
《12》重婚?

ー美紅side-

勤務中の圭吾にメール送信は出来ず、不安な感情に心が独占される。



私は休憩室に足を運んだ。




急に身体の重心がずれて、意識が遠のく。



「大丈夫?」


私の目の前に優しいテノールの人が立ちはだかって、身体を支えてくれた。


遠のきかけた意識はすぐに戻ってきた。



このピンクと紫色のストライプのネクタイと花のような香り…



私の頭の上には美形の吉良さんの顔が心配そうな表情。


「す、すいません・・・」


私は咄嗟に後ろに後ずさった。


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