永遠の幸せを
「…大きな仕事を任されたと言っても…仕事よりも大切なモノが君の中に眠っているんだ。君はその小さな命を守るべきだ」



「・・・」




「…別に休みが多いからと言って…プロジェクトを外すつもりはない。安定期までは自宅で仕事が出来るように俺が君の仕事を割り振る」




外資系の会社は実力・能力主義の会社が多い。

他人に優しくなんて、そんな生易しい個人的な感情を優先させれば足元を巣食われる。

なのに、吉良さんはそうじゃない。


部下となった妊娠中の私に気遣いを見せる。



「…ありがとうございます」



「礼何ていいよ。君みたいな女性が人妻で妊娠中だなんて惜しい…もう少し早く…ここに来ればよかった…」

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