永遠の幸せを
圭吾の車で私のマンションに向かう。



「…潤子は甘え過ぎた…でも、俺自身のせいかもしれないな。俺に残されたたった一人の家族で…何かと俺は世話を焼いちまったから」




たった一人の家族…

その響きに圭吾の中での潤子さんの存在の大きさに少し戸惑った。


「お母さんは?」


「母さんは…再婚して別の家庭を築いて幸せに暮らしてる…」



「そうだったんだ…」



「潤子の相手は俺のオーベン…指導医だった」



「…医者だったの?」


「ああ」





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