永遠の幸せを
《13》過去の残像

ー圭吾side-

俺の指導医だった故・春日井助教授は若手ながらも非常に有能な外科医だった。



潤子は俺よりも3歳年下。俺と父のように医者を目指し同じ東亜に入学。



潤子と春日井助教授は俺を介して知り合った。




二人はすぐに意気投合して、恋に落ちたーーー・・・



潤子は医学部3年生。


でも、春日井助教授は若年性アルツハイマー病を発症。


徐々に病状が春日井助教授の有能な医者の腕を奪っていた。



そんな折に…潤子は妊娠。



春日井助教授は自分の進行していく病状に悲観して、潤子には中絶を勧めた。



潤子は中絶を拒否した。

< 142 / 258 >

この作品をシェア

pagetop