永遠の幸せを

ー圭吾side-

* * *


「美味そうだな…」



「食べる?」



「いいの?」



「ああ」



俺は比呂斗の手作り弁当を御馳走になった。


比呂斗はオーガニックでコンビニやスーパーの総菜や弁当、インスタント食品は一切口にしない。




「比呂斗の彼女って料理上手いですね」



「友人が作ったもんだ…俺には彼女はいない」



「そうなのか?」



比呂斗は無口な感じ。

表情も乏しいと言えば乏しい。


でも、医者としての腕は一流だった。

沈着冷静で的確な判断力。


俺は医局長として彼に期待していた。






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