永遠の幸せを
ショーの進行役の若いおねぇさんが登場して、ショーにおいての諸注意を説明し始めた。



「あのおねぇさん…可愛いなぁ」


「何言ってるの?」


私は思わず圭吾の頬を抓る。


私が吉良さんの話を始めると嫉妬するクセに。



「痛いだろっ?美紅…マジで抓ったなぁ」



「変なコトを言うからよ」



「嫉妬か?」



「別に…」



「素直に言わない所が…お前のいけないクセだ…」



「・・・」



ステージに釘づけになってる新君を尻目に私の手を握ってくる。




「…気づかれたらどうするの?」



「手を握ってるだけだろ?」


「でも・・・」




「何も出来ないんだ…手くらい繋がせろ」


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