永遠の幸せを
《17》赤ちゃんの危機

ー美紅side-

妊娠4ヵ月の後半に入り、そろそろ胎動を感じる頃。



私は自宅勤務から通常の出社勤務となって、職場復帰。



MRの仕事にはつかず、事務仕事となった。



それは尚貴社長の計らいだった。

お父さんが多分、尚貴社長に圧力をかけているんだと思う。




次々とデスクを離れ、MR職の社員たちは取引先へと向かっていく。



残された私は陰鬱だった。



「…どうしたの?諏訪部美紅さん」



同じ社内に諏訪部は二人いる。

吉良さんは私たちをフルネームで呼び、区別した。







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