永遠の幸せを
「これがルッコラですか?」


「クレソンに似た苦味はあるが…カルシウム、鉄分、ビタミンcが豊富だ妊婦に必要な栄養分が揃っている」

「へぇー」

メニューはカジキマグロのステーキにルッコラと生ハムとリンゴのサラダ。

スープはビジスソワーズ。



「美味しいです♪」




「そう言って貰えると嬉しいよ」




クールな浅見さんが私に微笑みかける。



「ほら、マリーにジャンヌ…マグロだよ」



吉良さんは自分の口には運ばず、ソファに優雅に座る猫たちにカジキマグロのステーキを食べさせた。




「おいっ!?吉良てめぇ何で…俺の自慢の手料理を猫に食わせてんだ?」



「俺が食べるの…勿体無いから…ダメだった?浅見」




「お前の分ねぇからな」


浅見さんはやけくそに缶ビールをグイグイと飲み干す。





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