永遠の幸せを
私と同じ歳の宮森さん。


彼女は同じ部署のMRの澤北さんと結婚する。

澤北さんは私の新人時代、お世話になった先輩社員。


送別会場所は会社の近所のチェーン店の居酒屋さん。

奥の個室で掘りごたつ風のテーブルをみんなで占拠して和気藹藹と飲んでいた。



澤北さんと宮森さんを囲んで写真撮影したりと、送別会もクライマックス。



私はドリンクも料理もセーブしてスマホで時間ばかり見ていた。



脳裏に浮かぶのは諏訪部さんの顔。


「どうしたの?藤ヶ谷さん」



宮森さんが私に話しかけてきた。



「ゴメンなさい…私…先に帰っていい?」

会費の3000円を宮森さんに渡して、腰を上げた。



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