永遠の幸せを
「あっ?」



私のお腹の中で微かに何かが動いた。


「どうして?」



「赤ちゃんが動いてる…」



「マジで?」



圭吾は驚きのあまりに眼鏡をずらした。



慌ててブリッジを指でクイッと上げて、私の下腹部を触る。





「わからない…」




「また、動いたけど…」




「わからない…」



圭吾は手をずらし必死に胎動を感じようとするけど、感じてるのは私だけだった。


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