永遠の幸せを

ー圭吾side-

新の隣のベットに居た香里ちゃんは、感染症によって亡くなった。



抗生剤を使用したが…彼女には感染症に対抗する免疫力がなかった。



個室のクリーンルームに移し、一瞬は病状も好転したが…容体が急変して13時32分…息を引き取った。



俺と美紅が呑気に院内食堂でランチを食べている最中だった。




* * *



「ねぇ?パパ…香里ちゃんはいつもどってくるの?」




「ん、あ」



新には香里ちゃんの死を告げられなかった。




「比呂斗先生にきいてもおしえてくれないんだ・・・」



「そうか・・・比呂斗先生もたくさんの患者さん抱えてるからな・・・」



「…ボク…やくそくしたんだ。元気なったら、いっしょに東京ベイランドにあそびにいくって」



「・・・」



そばで訊いていた潤子の瞳に涙が溢れていた。



新に泣き顔を見せまいとビニールカーテンを開けて外に飛び出した。

























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