永遠の幸せを
「…お久しぶりです…原先生」



原医師はさりげなく私の肩を抱いてくる。


原先生のスキンシップが馴れ馴れしいのが嫌で、自然と内科医局には足が遠のいていた。




私は何とか笑みの形に口の両端を上げる。


「…髪伸びたね…美紅ちゃん」


「そうですか・・・」


原先生も一段とハゲになりましたねと声にして言いたい…



30代後半だと言うのに…可哀相な頭をしている。



髪が多くいつも、美容院で剝いてる私の髪の毛を植毛してあげたい。


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