永遠の幸せを
「ようやく…出来たのか…抗菌製剤…」



「以前販売された小児用の抗菌製剤の錠剤を細粒化したものです」



「…新薬じゃあないのか…それは残念だな…」


諏訪部さんは惜しそうにしながらも私の持ってきた資料に目を通した。



「まぁ…座れ」



諏訪部さんは壁に立てかけていたパイプ椅子を二つ持ってきてテーブルの前に広げた。



「ありがとうございます」



「…へぇ~っ…肺炎や中耳炎には効果があるからな。細粒化されてますます便利になるかな…」



「良かった…」






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