永遠の幸せを
「…君の親父の恩恵を受けて…病院を再建したい」


彼は自分の本心を包み隠さず私に話した。



自分の利益の為に近づく男は嫌いなはずなのに。


私に野心を見せてストレートに言い放つ諏訪部さんはすがすがしく思った。



「俺は美紅にすがりながらも、優位に立ちたいと思ってる…」



「・・・」



彼は私の唇に傲慢なキスを落とす。

私は彼に利用されていると知りながらもそれでも…いいと思った。







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