永遠の幸せを
彼は本来自分が譲渡されるべきモノを父から取り返すだけ。



お父さんみたいな強引な男は嫌いだと思ってたのに。



私は彼はスキだ…



一瞬だけ視線を逸らし、再び彼の顔に目を向けると…角度を少しだけ変えた彼の顔がキスのできる至近距離にあった。



「…返事は?」



「…うん」




私の虫の羽音のような小さな声が彼の腕の中に響く。



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