永遠の幸せを
「姫に褒美をくれてやったんだ」



「姫って…私はそんな柄じゃあないし」


肩越しに後ろを向くと彼の熱い唇が私の唇を塞ぐ。




触れ合う唇と舌から伝わる彼の熱に夢中になった。




* * *


「温かい手料理は何年ぶりだろう」



「…彼女に作ってもらってたんじゃないの?」


私には昔の彼氏は居ないけど。
彼にはきっと昔の彼女ってヤツは存在する。



「…彼女と呼べる女は居たが…部屋に入れたのはお前だけだ…唯の付き合うだけの女は部屋には入れない主義だ」



「じゃあ~何で…私にカギを渡したの?」



「…鈍いな…美紅」


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