永遠の幸せを
「ありがとう」



再び、美紅の前に腰を下ろした。




「…子供は嫌いじゃない…」



「私も…」



「君には迷惑を掛けた…俺は君をBARで狙っていた…でも、どうすればいいかずっと考えていた…」



「…」



「本当にあのチャンスは偶然で…俺は君の飲ませたカクテルに少しだけ…睡眠薬を混ぜた…急激に酔ったのは薬の催眠作用からだ」



「汚い…」



「汚い手だな…」
俺も自分の姑息な手に自嘲的になる。



「でも、今は純粋に愛してる…」


俺は腰を上げて彼女の唇にキスした。



< 88 / 258 >

この作品をシェア

pagetop