3秒小説
さんびゃくごじゅうなな


「痛いの痛いのとんできたあ」


すれちがった顔を真っ白に塗りつぶした女が、そうつぶやいた瞬間、


おれの舌が突然ぶちんとちぎれて落ちた。


女は、うずくまったおれを笑って見下ろし、


「ね?あ、またとんできたあ」














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