3秒小説
よんじゅうご


踏切で、電車が通り過ぎるのを待っていると、おれの口が勝手に動いて、喉から女の子の声が出た。


「わたし、お母さんに突き飛ばされて、ここで殺されたの。ひとりじゃさみしいの。ひとりじゃさみしいの。だから」




おれの体が、ひとりでに駆け出し、踏切を乗り越えて電車に


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