3秒小説
ななひゃくきゅうじゅうさん


カーテンに血のシミがついていた。

そのシミは、ひとりでに大きくなり、カーテン全体を血でぐっしょりと濡らすと、壁、天井、床へと広がっていった。

逃げなきゃと思ったときには、すでに遅く、血のシミは、私の足にも染み込み、全身に広がった。


そして私は、血になった。

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