3秒小説
はっぴゃくごじゅうはち


私はかなりの潔癖症で、汚れには敏感だ。


なので、初めて彼の部屋に遊びにいったとき、すぐそれに気づいた。


部屋中のあちこちに、彼の母親の唾液の跡がうっすら残っている。一度会ったことがあるので、においで思い出せた。


理由はわからない。


彼の母親は、息子の部屋のいろんなところを、何度も舐めしゃぶっている。


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