3秒小説
はっぴゃくきゅうじゅうよん

彼の部屋のベッドのそばに、水槽があった。中には髪の毛が、ごっそりと詰めこまれていた。

「死んだ母さんのものだよ。夜になると動きだして、おれを慰めてくれるんだ」

と、彼は真顔で言った。

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