3秒小説
はっぴゃくきゅうじゅうご


「首がいるね」

と、わたしの部屋を見て、彼女はつぶやいた。

数人の友人が、わたしの家に泊まりにきた日のことだ。

つぶやいたその娘だけが、ごめんやばいから、と言って、部屋には一歩も入らずに、逃げるようにして帰っていった。




くそ、ばれたか。
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