3秒小説
きゅうひゃくなな
夜中、母がこっそりと、
死んだ父の顔を持つ犬をいじめていた。
おまえのせいで、おまえのせいで、とつぶやきながら。
死んだ父の顔を持つ犬をいじめていた。
おまえのせいで、おまえのせいで、とつぶやきながら。