ヤンキー君と異世界に行く。【完】


はいっ、じゅうぶん危険な動物に見えます!


「やっぱ、あたしやめるっ」


そのまま服を脱ぎだしたラスの前から逃げ、手で目を覆う。


背後で、ぷっと吹き出す音がした。


「大丈夫だって。せっかくだから、一緒に入ろう」


「ダメだってば!」


「恥ずかしいなら、俺が端っこにいるから。

絶対見ないって約束する」


ぽん、と肩におかれた手は優しかった。


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