【BL】君の描く世界
全部ダメだよ
鷹の事を無視して、僕の手を掴んで靴箱を後にする
そんな貢の行動についていけない僕
鷹ともっと話したい
鷹の隣にもっと居たい
そんな気持ちを込めて、視線を一瞬鷹の方へと移す
目と目が合う
その時の鷹の顔は、酷く複雑そうな顔をしていた
それもそうか
誰だってこんな急展開についていける訳が無いんだ
こんな…貢の豹変ぶりに
「叶斗っ!!!」
ダンッと大きな音を立てて壁に打ち付けられる
「いっ…た…」
その勢いはあまりにも激しくて、大きな痛みが僕を襲った
なんでこんな、急にーーー…
「叶斗さ、今何考えてた?俺以外の事考えてたよね?あいつの事…柳の事考えてたよね?ねぇ、何で?何で俺が居るのに俺以外の事考えるの?」
ははっ、と怪しげな笑みを浮かべながら僕を問いただす
「貢の事だけ考えるなんて…無理だよ」
正論をはっきりと述べる
でもこの答えは正論何かじゃなかったんだ