【BL】君の描く世界
ドッと溢れた汗
知っていた
全部知っていた上で貢は僕に尋ねたんだ
僕がこう答えるとまで知っていて
「なぁ、叶斗。何で俺以外を見るの?今日だって熱が出て動けなくて…それでも叶斗に会いたくて薬もめちゃくちゃ飲んで叶斗の家に頑張って来てずっとずっと待ってたのにさ…。」
ゾクリとした
何だろう
この感覚は
怒りに満ちた貢の瞳が僕を正面から見つめる
「…これって余りにも酷い話だと思わない?」
その目を向けたまま妖しげな笑みを浮かべる
その笑みを見た瞬間僕の中で溢れ出す何か
恐怖心?
いや、違う
これは
この感覚はーーー…
快感